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団結してしまえばこっちのもの。
武器が無くたって
道が無くたって
賭けられるものさえあれば
俺達は進み続ける。
人生は「賭け」なんだ。
再生の朝
第十三話:「勝率」
「明日12時、ZERO本部へ来い。来ない場合は、それなりの処置をとる」
「ZERO本部に?」
「ああ」
携帯への非通知は
Kからの最後の選択だった。
ZERO本部へ来い。
多分、奴はもう1度こう聞くだろう
「ZEROへ戻って来る気はないのか」
と
もちろん俺はZEROに戻る気はないと答える。
そう答えた瞬間からが
戦争だ。
電話を切り、ゆっくり寝られる最後の時間
そう思い俺は浅い眠りについた。
早朝6時に起きて
前の家から持ってきたありったけの武器をまとめる。
ライフルにコルトパイソン、火炎放射機にロケットランチャー
武器という武器はそれなりにある。
ただ、俺がZEROへ戻ることを拒むことで
ZEROとの全面戦争になることは120%の確率で見えている。
今やこの世界をも牛耳る天下のZERO様に
この程度の武器でどこまで太刀打ちできるのか
それが不安だった。
全員がリビングに出てきたのを見計らい
全ての事情を話した。
俺がZEROにいた頃の話から
今日今現在までのこと。
そして最後に俺が問う。
「俺に命を預けられる奴だけで、いいから」
そういって、テーブルを立った俺は
無言で武器を装備する。
全てのカギは俺が握っていると言っても過言ではない
ZEROとの関わり。
ZEROに戻ると一言言えば
それだけで、無駄な血を流す必要はなくなるんだから。
そう全ては俺の勝手な
理想論のせい。
着いてきてくれるなんて、思ってなかった。
「ここまで話しといてそれはないでしょ、タケオくん」
「大体俺達の関係ってそんなもんだっけ?」
「命なんて、この世界じゃあっても無くても同じもんじゃないの?」
「命ぐらい、いくらでも賭けてやるよ」
コイツらは
本当馬鹿だ。
<AM11:55 :ZERO本部前>
「ここに素直に来たということは、返事に期待してもいいのか?」
俺に撃ち落とされた片腕に
オモチャのような腕をつけたKが言った。
「なぁ、お前は俺に何をしてくれた?」
「はっ・・今更何を言う。俺はお前に尽くした!金だって、女だって、権力だって捧げたじゃないか!」
「金と女と権力ねぇ・・」
「そうだろう!?金が欲しいというからお前の言う金額を渡した!女が欲しいというから用意した!
地位が欲しいというから権力だって捧げたじゃないか!!」
「・・・・本当に俺がそんなモノ、欲しいと思ってたと思う?」
「・・・・・何が言いたい」
Kが容赦なく俺に銃口を向ける。
その距離は
5mといったところだろうか。
にも関わらず、微かな煙硝の臭いが鼻につく。
「お前は俺に命を賭けられるか?」
「・・・・命だと?」
「俺の為に死ねる?」
「俺が死ねと言ったら死ねる?」
「俺が撃てと言ったら、その銃口をこめかみに当ててくれるのか?」
「そんなに俺が欲しけりゃさ」
「俺の為に、その命賭けてみろよ」
パンパンパンパンっっ
乾いた音は4発。
1発目は
俺の頬を掠めた。
2発目は
Kの足を掠めた。
3発目は
俺の腕を貫いた。
4発目は
「ッ・・・・・」
Kの額を貫いた。
ドサッッ
「お前が俺の腕に打ち込む確率、98.7%」
「俺がお前の額を貫く確立」
「99%」
「戦争の勝率」
「120%」
PM12:00
俺達の戦争の幕開けは
確率120%から
始まった。
■一言■
何だコリャ(笑)
もう余りにおかしいすぎて言葉も無いです…。
さすがに古い話だけあって文面が変です…(涙)
まだまだ続きますー!
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