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潤が熱を出した。
■■■37.5■■■
「ばーっか」
「あーたそれが病人に云う台詞・・・?」
今日は単独の仕事があって、終わったら潤の家に行こうと思ってた俺は
テキパキと仕事を済ませて急いで来てやった。
そう俺が。
俺様がわざわざ。
考えてみれば最近エッチしてなかったしな。
まぁ俺が一方的に拒んでただけなんだけど。
でも今日は誘われたら乗ってやろうと思ってたんだよ。
そう俺が。
俺様がだぞ。
合鍵使って、どうせ寝室に居るんだろうと直で寝室に向かったら
呑気にぐうすか寝てるもんだから、頭にきて叩き起こしてやった。
そしたら「熱あるんだ」なんて。
お前なぁ。
俺が来てやったんだぞ?わざわざ俺が!!!
なのに熱だぁ?
日頃の行いが悪いから熱なんて出るんだよ。
「ばーっか。バカ潤」
「もういいデス・・・寝かせて」
「嫌だ」
「嫌だってねぇ・・・俺は熱出てるの。病人には優しくしてくれたっていいでしょ」
「俺は優しくないんだよ」
「知ってますよ」
「じゃあ期待すんな」
「・・・・・・・・オヤスミ」
「あぁ!寝るなバカ!!」
もぞもぞと布団にもぐりこもうとするので、掛け布団を引っ張り剥してやった。
「あーたねぇ・・・・悪化したらどうしてくれんですか!」
「悪化するお前が悪い」
「・・・・なんでも俺の所為なワケね」
「当たり前だバカ野郎」
「で、あーたは何しに来たワケ?」
「お前に逢いに」
「ふえ?珍しい」
「だろ?だから遊べ。相手しろ」
「いやだから俺、熱出てるから(笑)」
俺から布団を取り返すと潤はまたベットに横になる。
俺はベットに飛び乗り、潤の横にあぐらをかいた。
「エッチさせてやろうって云ってんだぞ」
「ひゃー。あーたからそんな言葉が聞けるなんて思ってなかったよ」
「だろだろ?だから相手しろ」
「気持ちは凄い嬉しいんだけど・・・本当しんどいから今日は辞めとく」
「はぁ?お前ナメてんのか」
「何でキレるんすか(笑)」
「俺がエッチさせてやろうって云ってんだぞ!?素直にヤればいいだろ!」
「いやでも、俺熱出てるから」
「熱ぐらい動けば下がる!」
「いや無理無理(笑)」
強情な奴だなコイツ。
「大体エッチしたら、あーたにうつるでしょ?俺ヤダもんそんなの」
「・・・・・・・・・・お前って意外と物事考えてんだな」
「どういう意味よソレ」
「本能のままに飛び掛ってくると思ってたのに」
「俺は野獣かなんかですか(笑)」
「結局何度熱あるんだよ」
「7度5分」
「7度5分だぁ?微熱だろ微熱!」
「いやそりゃそうだけどさ」
いい加減イライラしてきた俺は、勝手に潤の上に跨る。
もういい。俺がソノ気にさせてやる。
「ちょっ・・・あーた何してんですか」
「お前をソノ気にさせる」
「無理だっつーに!うつるから本当!」
「俺はそんなヤワじゃない」
「そういう問題じゃないでしょーが!」
「黙ってろばーか」
「・・・っぅ・・・」
潤の上に跨ったまま、唇を重ねる。
重ねるだけじゃ物足りなくて、舌を入れようとしたら
肩を掴まれて引き離された。
「駄目だってば本当に」
「・・・・お前は俺が嫌いなのかよ」
「・・・・・あーたねぇ。そういう問題じゃないって。うつるとマズイでしょ?」
「マズくない。俺は今お前とデキない方が嫌だ」
「・・・あーたそんなに欲情してるの?」
「悪いかよ」
「たまに素直になったと思ったら・・・・・」
「俺は何時も素直だ」
「・・・・はぁ。判った。エッチしよう」
「始めからそう云えばいいんだよ」
「その代わり最後までは駄目」
「はぁ?」
「絶対うつるからキスも駄目」
「・・・・・・」
「それでもいいならエッチしよう」
「お前なぁ・・・俺に条件突きつけるなんて・・・100年早いんだよ!」
「ぅえっ!?・・・んぅぅっ!」
潤のクセに俺に条件突きつけるなんて100年・・・いや100億年早いんだよ。
余りにムカついたから、早速条件を破ってやった。
頭を掴んで無理矢理舌入れてキスした。
「んぅっ・・ッぅ・・・・」
いつもはコイツにリードされてるけど、今回は俺のが形勢有利。
病人が俺に勝てると思うなよ。
「はっ・・・ぁ」
「っ・・・・・病人が逆らうなばーか」
潤がドンドンと胸を叩くので、名残惜しそうに唇を離してやった。
あーなんか優越感。
「最低っ・・・」
「黙れ病人」
「うつるって云ってんでしょーが!ヴォーカルが喉潰したりでもしたらどーすんの!」
「その時はその時。今は関係ないね」
「・・・・・本当性格悪いよあーた」
「だから何だ。そんな恋人を持ったお前が悪い」
「まーたそうやって俺の所為にするー」
「俺は悪くないからな」
「・・・・もういい」
「さ。早くシよう。熱下げてやるから」
「悪化しそうで怖いんすけど・・・・」
「俺が一番の薬だろ?」
「ぶっ・・・」
「何で笑うんだよ」
「いやなんでも」
「・・・治してやるから熱ぐらい。俺ん中に全部出しちゃえ」
「・・・・・だから最後までは駄目だって」
俺はゆっくり潤の服を脱がし始める。
胸板に手を滑らせると、本当に身体が熱かった。
7度どころじゃないぞコレ。
「俺が出せってんだから出せばいいんだよ」
「あーたいっつも嫌がるじゃないですか。中出しすんの」
「今日は許す」
「そりゃ嬉しいけどさ、でも駄ー目。ゴム付ける」
「ゴムだぁ?俺が嫌いなの知ってんだろお前っ」
「知ってるけど駄目。無理矢理キスしたんだからコレぐらい聞いてよ」
「嫌だ」
「・・・・・・・本当強情・・・。でもコレだけは譲らないからね。本気でうつる」
「お前ぇ・・・ゴムなんか付けたら絶対許さないからな」
「駄目っ」
「ばーかっバカ潤っ」
「何とでも云って。絶対譲らないから」
「・・・・・ムカつく。潤のクセに」
「・・・云ってる事とやってる事違いますよ?」
「うっさい・・」
嫌がっても梃子でも動きそうに無かったから
仕方なく俺が折れた。
くそっ・・・潤のクセに。
ゴムの置いてある場所は知ってる。ベットのマットレスの下。
そっからゴムを出し、袋からも出した。
「いいよ付けるから」
「今日は俺が主導権握ってんだよ。お前はじっとしてろ」
「はいはい」
ゴムを切れないように伸ばして、潤のモノを取り出す。
ってかさ。
ソノ気なんじゃんお前も!
「・・・ソノ気だったクセに」
「うっさいよあーた!熱出てんだから仕方ないでしょ!」
「あーうっさいうっさい」
潤のモノにゴムをかぶせて下まで付けた。
「あーヤダヤダ。ゴム気持ち悪ぃんだもん」
「文句云わないの」
「うっさい」
「俺しんどいから、勿論キリトが上に乗ってくれるんだよね?」
「黙れ。今日は俺がお前をヤるの」
「はぁ!?何云ってんですかあーた!」
「冗談だよ。お前なんかに突っ込むか」
「サラリと酷い事云ったでしょ今・・・」
「ちょっと黙ってろお前。っと・・・」
俺は躊躇い無く下着を脱ぎ捨て、再度潤の上に跨る。
そして馴らしても居ないソコに潤のモノをあてがった。
「ちょっとキリトっ。イキナリは無理だって」
「いーから黙ってろ。っぅ・・・」
「ちょっ・・・キリトっ」
「いッ・・・・」
馴らしてもいなけりゃ濡らしてもいない。
前戯も何もなしで突っ込むなんて無理なのは判ってるけど・・・
ほっとくとコイツが何云い出すか判らないし。
何より今日は俺が主導権握ってんだから、コイツに馴らして貰うなんてイヤだ。
「ぁっぅ・・・・ッ」
「入るわけないって!無理すると傷だらけになるから!」
「黙ってろって・・・」
「キリトってば!」
「あああッッッ!」
本当に入らない。
ビックリするぐらい。自分ではもうちょっとスムーズに入るかと思ってたんだけど・・・。
如何に毎回ちゃんと入るように潤に馴らされて居たかが目に見えて判った。
でもそんなこと云ってやりたくもないし。
五月蝿いから、痛いのは承知で体重をかけて一気に根元まで腰を下ろした。
「バカっ・・・・・」
「ッぅぅっ・・・・・ハンパなく痛ぇ・・・・」
「当たり前だっつーの!血ぃ出てんじゃんもー・・・」
「責任取れ」
「まーた俺の所為にするでしょ・・・」
「潤・・・動いて」
「キリトが誘ったんだからあーたが動いてよ」
「俺は痛いの。動けないの。お前が動け」
「・・・・・・・俺が熱出てるのは無視ですか(苦笑)」
「っあ」
潤はそう云うと、俺の腰を片手で掴み、もう片方で俺のモノに手を添えた。
「後でちゃんと手当てしようね」
「お前がヤれ」
「・・・・・・・判りましたよ」
「今は動け」
「イチイチ五月蝿いってーの!云われなくても動きますよっ」
「あぁっ」
「折角付き合ってあげてんだから、イイ声聞かせてよ?」
「んあっ・・・はっ・・・・」
腰を掴み激しく振られる。
前では俺のモノが激しく上下に抜かれる。
たまに突き上げる潤の腰の動き。
馴らされてない分、変に感じておかしくなりそうだった。
「ッッ!・・・あっん・・・・!・・・んあっ」
「もっと?」
「もっ・・もっとッ・・・」
「じゃあもう少しイクの我慢しなよ」
「んんあっっ」
「んぅ・・・・・・イー締め具合・・・」
「はっ・・・ぁっ・・・じゅ・・んぅ・・・」
「なぁに・・?」
「やっぱナカで出して・・・っ・・・」
「はぁ!?無理だってもう突っ込んでんだから!」
「ヤダっ・・・お前の熱いのぶっ掛けてよ・・・」
「・・・・・反則でしょその顔は・・」
ゴムつけてやるのは本当にイヤで。
ナカに入ってるのは判ってるけど、どーしてもゴムを外して欲しくて
弱いの知ってておねだりしてみた。
この顔に逆らえないのは百も承知。
潤は俺の腰を浮かせると、自分のモノをそっと抜いた。
「んぅぅ・・・・早くっ・・・」
「待ちなさいってばもう!」
「早くー・・・」
「はい、いいよ。おいで」
自分のモノを抜くとかぶせてあるゴムを取り払う。
仰々しくソノ姿を露にしたモノを、俺は再度自分のナカに招き入れる。
「ああっ・・・ッ!」
あーやっぱナマのがいい。
潤はゆっくり腰を動かしながら、ちろりと舌で唇を舐めた。
あー鬼畜くせー(笑)
「俺のを直に感じる感想をドウゾっ・・・・」
「最っっ高・・・・ぅっ・・・」
「タケオ君かい(笑)」
「じゅ・・んぅ・・・そろそろもっ・・・・」
「はいはい」
「あっ!・・・・ァッ・・・もっ・・駄目っ・・・」
「俺も・・・っ出すよ?」
「んぅぅ・・・早くぅっ・・あっあぁ!!」
そして潤は俺のナカにどっぷり吐き出して。
俺も吐き出したワケです。
満足っ。
「っふ・・・・・」
「お疲れさん」
繋がったまま、潤の胸板に顔を寄せると潤は荒い息を整えながら
俺の頭を撫でてくれた。
「コレで満足?」
「ん。大満足」
「結局あーた、俺の云う事一つも聞いてくれなかったじゃん」
「だって今日は俺が主導権握ってんだもん。お前の云う事は聞こえない」
「絶対うつってると思うよ?俺」
「いいよ別に」
「よかないって!」
「お前からの熱ならいいってんだよ」
「・・・・どーしてそういう事云うかなぁ・・・云い返せないでしょ」
「確信犯」
「知ってるよ」
潤の胸に寄せてる頬が段々熱くなってきた。
いや、違う。
潤が熱いんだ。
「お前・・熱上がってるだろ」
「え・・・?あぁちょっとしんどいかも」
「無理してエッチするからだぞ」
「あーたが誘ったんでしょうが!!!」
「本能に負けるからだよ。辛抱が足りん!!」
「・・・・云ってること無茶苦茶(苦笑)」
「抜けよ。氷枕持ってきてやるから」
「んー・・・いいよこのままで。寧ろもっかいシよ」
「はぁ?」
「今度は俺が主導権ね」
そして第2ラウンドの後、潤は更に高い高熱で病院送りになるのでした。
オシマイ。
■一言■
普通に熱話が書きたくて書いてたら何時の間にかエロに!(うっかり)
んーと…何か生々しいとこが数々ありますが…
問題は中出しして本当に熱がうつるのかどうかという…(やめい)
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