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『アイジ君とは絡むのに、どうして潤君とはあまり絡まないんですか?』
「だって・・・ねぇ?そんなキャラじゃないし、それぞれ役割があるっていうか」
■■■イチゴとストロベリィ■■■
「げっ。」
「何?」
「インタビューんとこ、やっぱここまで書いてるよー」
「あぁん?・・・・あー絡みのネタかよ。いいじゃん別に」
今日は俺の家。
いつもはキリトん家に雪崩れ込むんだけど
今日はリルにエサもやりたかったし、最近遊んであげてなかったし。
リルより世話のかかる人がいますから(ぷ)
俺が読んでいるのは発売日より一足先にもらってきた某音楽雑誌。
先日受けたインタビュー記事で
どうしても気になったのがあって、読んでみたら案の定。
載せられていた。
ってか絡みなんてどうでもいいじゃん。
どうして公の記事にするかなぁ
まぁ答えた俺らも俺らだけどさ。
横で一緒に読んでいたキリトは足元にすがり付いてくるリルを抱き上げた。
「ってかさ、これ公の記事じゃん。絡みとか載せていいわけ?」
「別にいいんじゃねぇの?写真も絡み使ってんだし?ファンサービスファンサービス」
ガラにもないこと言って…
リルを俺の膝におろし、読みかけの本に手を伸ばす。
「駄−目っ」
「あっ」
本を読もうとするその手を遮って、俺の口元へその手を持っていく。
「・・・・あのなぁ。さっきしたばっかりだろうが!!」
「もう一回」
「冗談抜かせ。俺はいやだ」
「俺がしたいの」
「それはお前の勝手だ!!」
何でこの人はいつもする時になると、グダグダ言うんだろうか。
たまには素直に受け入れりゃいいのに。
「あーたさ。どうしていつもそうイヤがるんです?」
「お前がイヤだから」
「うわっ本気で?!」
「冗談だよっバーカっバカ潤」
あのねぇ。
何を根拠にバカって
いやバカかもしんないけどさ(笑)
「とりあえずさ・・・1回やろうよ」
「てめぇ俺を性欲処理に使おうだなんて1億年早えーんだよ(怒)」
うわっキレだした。
「じゃあ聞くけどさ?1億年って、時間に直すと何時間よ?」
「876000000000時間」
「答える・・・んですか」
「お前が聞いたんだろうが!」
そんな会話を続けている中で
ふと思ったことがあった。
「ねぇ。もう一個聞いていい?」
「んだよ」
「イチゴとスロトベリィの違いって何?」
「は?」
自分でもバカなこと聞いたかと思った。
でもね
聞いてみたかったの。
あーたなら絶対面白い答え聞かせてくれそうだから。
「イチゴとストロベリィって・・・両方ともイチゴだろ?違いなんてねぇよ」
「そう?じゃあさもう一個」
「俺とアイジの違いって何?」
あ
怒った?
「くっだんねぇ」
そう一言残して
キリトは寝室へ入っていった。
やっぱくだんない?
でもさ、俺としては気になるんだよね。
アイジと絡んで、俺とは絡まないあーたのこだわり。
インタビューでキャラが違う、役割じゃないといった。
じゃあ
アイジの役割が絡みなら
俺の役割は何?
キリトの後を追って俺も寝室へ入る。
我が物のようにベッド占領してますけど、キリトさん。
そこ俺のベッドなんすけど。
ちゃっかりベッドに横になって
ちゃっかり布団をかぶって。
手馴れたもんだねホント。
「ねぇキーリートっ。どうなのよ。俺とアイジの違いって何?」
「うっさい黙れ」
「あーたが答えるまで黙らない」
「アゴ」
「ぶっ」
「目」
「背」
「顔」
「ぎゃはははははははっ!!!」
「笑うなこのバカっっ!!!」
何を言い出すかと思ったら
結構期待して待ってたのに
アゴとか目だとか・・・・
あーた可愛すぎ。
「いいよもうそれで許したげます」
まだ笑いは治まらないけど
とりあえず横たわるキリトの上に覆いかぶさって抱きしめた。
「ぷっ・・けどあーた・・・アゴって・・・」
「うっさい!笑いすぎなんだよ!!」
「御免御免」
あー
まさかそう来るとは思わなかった。
普通聞かれたら
「性格」だとかいうじゃない?
もっと内面的なことを。
それなのにこの人ってば
外っ面で・・・・
こういうとこ抜けてるというか天然というか
もうアイジとどう違うとかどうでもいいです。
あーたのその笑いのセンスで
どうでも良くなりました(笑)
「あ、ちなみに」
「イチゴとストロベリィの違いは、母国語が違う」
ようやく笑いの治まった俺に
この一言。
あーたそれ。
トドメだよ。
■一言■
甘い話&ギャグ臭いのを書きたくて書いたお話。
「それぞれ役割があるっていうか〜」は実際に雑誌のインタビューで話していたのを元にしてます。
インタビュー読んでピンと(笑)
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